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字幕付き 「チルソクの夏」 [地元の行事]

山口にある聴覚障害者情報センターで映画「チルソクの夏」を字幕付きで鑑賞した。
聴覚障害者むけに邦画に字幕を付けている山口県のボランティアグループ Eラインのご努力により、下関を舞台に昨年ヒットした映画を聴覚に障害のある方やお年寄りで耳の遠くなった方などに楽しんでもらおうとの企画で、映画鑑賞の後、意見交換の場が設けられた。
映画そのものは勿論素晴、聴覚障の方からの意見には我々が日常気にしていなかったことなど、新たに気づかされたことが多くあり、大変勉強になった。
出来上がった映画に後で字幕をつけようとすると、たとえそれが非営利で障害者の為のものであり、ボランティアで字幕をつけるといっても様々なハードルがある。その一つは著作権問題。知財権保護については近年制度整備が進んできたが、結果としてこういった活動を費用面、事務手続き面から阻害する要因にもなっている。
いったん出来上がった映画に後で字幕をつけるのではなく、製作段階から字幕を挿入することを前提に著作権問題をクリアしておくことで、より多くの映画を聴覚障害者に楽しんでもらうことが出来、字幕サークルの活動が進めやすくなると思う。映画制作会社の理解を深める方策を考えて行きたい。
意見の中には行政が作るビデオ(防災ビデオなど)にも字幕が付いていない、またボランティアが字幕をつけようとしても対応してもらえないなど、自治体の硬直的な対応に対する注文などもあり、問題点が浮き彫りとなったと思う。
その他、ロードショウ映画が劇場公開されている際に、1日でも字幕をつける日を作って健常者と聴覚障害者が一緒に楽しめるような機会を作ってほしいなど様々な要望があった。
日ごろからボランティアで字幕付けに取り組んでいるEラインの皆さんに心より敬意を表したい。


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人民元切り上げ - 今後の日中関係 [意見]

7月21日(木)、中国は人民元の切り上げを発表した。人民銀行による発表は以下のとおり。

中国人民銀行の発表 

まずはUS$=8.11yuan へ2%の切り上げ、そして日々上下0.3%の変動幅で管理する”managed floating exchange rate regime "へと制度変更を行った。
予想されていた8月ではなく、この時期に切り上げたことで、中国当局は他国からのプレッシャーではなく、中国独自の政策判断で切り上げを行ったという体面をたもった。
2%という切り上げ幅は、もちろん十分なレベルではない。 まずはジャブのようなものか。木曜日に切り上げ発表したのも、金曜日に相場がどの様に受け止めるかを見届けた上で次なる切り上げを考えるのだろう。

2%をどの様に考えるかと言えば、これによって貿易摩擦が解消されるほどの実質的、直接的な効果はないだろう。米国企業はもともと人民元は40%切り上げられるべきだと主張してきた。米国政府は、この措置を歓迎しつつも今後の推移を見守る姿勢だ。 
今回の措置により、理論的には10日間(2週間)で8.11yuanから3%切上がることもあるのだが、中国がそれを許すとは考えられない。これまでの中国の圧倒的な輸出攻勢は、人為的な為替レート設定にあったことは明白で、WTO加盟を果たした国としては恥ずべき事態を続けてきたわけだが、ここで貿易面での優位性を喪失することは中国経済の崩壊にも繋がりかねないリスクである。グリーンスパンが言うように、"This is certainly a good first step. ... I think it is a good start."ではあるが、問題は今後である。

最近、日中関係は政冷経熱とよく言われる。我が国の経済界からは隣国に配慮して総理は靖国参拝を止めるべきとの声まで聞こえる。しかし、中国で経済活動を行っている企業は中国のカントリーリスクについてしっかりと認識してほしい。これが中国なんだと。中国に資本主義はあっても民主主義は存在しない。日中は隣国として付き合ってゆかねばならないが、価値観を共有することはありえない。お互いにそういうものだと割り切ったうえで、付き合ってゆかねばならないのだろう。その意味で今年に入ってからの中国国内での反日の動き、そして今回の人民元切上げは中国との付き合い方、特に中国での経済活動について再考する良い機会になったのではないか。現体制を維持しようとする北京政府の国内政策と、一方で国際社会からの批判への対応の苦悩が表れている。中国を単に日本に対する安価な生産、供給拠点と考えて進出した企業は過大なリスクを抱えていることに直面している。これから中国へ進出を検討していた企業は中国の潜在的な巨大市場を目指すのか、それともより安全な環境を考え他のアジア諸国を新たな投資先と考えるだろう。

先日行われた勉強会で王毅駐日大使が中国とのFTAを推進してほしいとのスピーチを行ったことに対し、日本側の企業、官庁が大変冷ややかに対応していた、と伺った。中国とのFTAは我が国に何のメリットももたらさないと言うことを既に見切っているということか。 東アジア共同体構想にしても中国主導によるASEAN+3を枠組みとした構築では意味を持たない。むしろ我が国にとってより重視すべきは、大の親日国であるインドとの連携強化であろう。インドはやがて中国と比肩、凌駕する経済規模を持つことになるのは間違いない。東アジアの経済連携はインド抜きには考えることはできない。

貿易相手国としてはトップを中国に譲ったものの、我が国にとって最大のパートナーはやはりアメリカであるということは忘れてはならない。アメリカ抜きに日中関係、あるいは東アジア連携を考えることは出来ないからだ。来週開催される6カ国協議においても拉致問題についての我が国の立場に対し、アメリカの理解を得て、歩調を合わせて北朝鮮に強く対応してゆかねばならない。


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農業開発の国際シンポジウム [その他の活動]

 

『アフリカ農林水産業の生産性向上を支える研究開発の展開方向』というメインテーマの下、我が国はアフリカに対し何が出来るかを考えるシンポジウムに参加した。青山にある国連大学で開催されたこの会議にはアフリカにおいて農業研究開発に取り組んでいる専門家が参集し様々なセッションが行われた。

 

G8グレンイーグルス・サミットにおいてもアフリカ開発支援がテーマのひとつとなっていたが、かつて宗主国としてかかわってきたヨーロッパ各国とはまた違う立場で長年アフリカの支援に協力してきた我が国にとって、国連での常任理事国入りが掛かる大事な時期にさしかかっており、積極的かつ有効な協力を継続してゆくことを国内外にアピールしてゆく必要がある。

 J-FARD & JIRCAS国際シンポジウム 

 JIRCAS 独立行政法人 国際農水産業研究センター


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ホームページ アップデート

7月10日 ホームページで活動レポート、コラムなどを追加しました

一部このブログと重複していますが、どうぞご覧ください。

アドレス: http://www.kishi-jpn.com/

 


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議員活動1周年 [国会活動]

昨年の7月11日が参議院選挙の投票日。 それから丁度1年が経ちました。民間企業勤務中に感じたこの国の閉塞感、何とか変えて行きたいとただその一念で戦いきった厳しい選挙を思い返し、初心に立ち戻って、議員活動2年目に全力を尽くして行きたいと思います。

今朝 東京で初めての朝食セミナーを行いました。 ご参加いただけました皆様に心より御礼申し上げます。 最初だったので少人数の会にした関係上、これまでお世話になっていながら今回お声掛けできなかった方々も多く、誠に申し訳ございませんでした。こうした活動も今後拡大し、活発に行ってまいりますので、よろしくお願い申し致します。


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参議院本会議 郵政特別委員会設置 [国会活動]

本日の本会議で郵政特別委員会の設置が正式に決まりました。35人構成で、自民党は17人。私は委員には入らなかった。明日以降8月13日の会期末まで国民の理解を得られるよう衆議院の議論を更に深めて行くことが参議院の役割である。

民主党は相変わらず、何でも反対。特別委員会の設置にも反対。衆議院で委員を出して(渋々でしょうが)議論してきたのに、参議院での議論の場を設けること自体に反対する理由がわかりません。設置に反対した民主党も明日には委員名簿を提出するんでしょう。


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再び 豪雨 [地元の活動]

 朝5時ころ 屋根を打つ雨音と雷鳴で目を覚ます。強烈な豪雨が約1時間続いた。予報ではそれ程の大雨ではなかった筈だが、先週被害のあった地域が気懸かり。地盤が緩んでいる我が家の裏山も崩れやしないかと心配だ。

 午前中 天気は小康状態になったので田布施から柳井に回る。先週床下まで水の出た新庄築出地区の方々にお見舞いと懇談。今朝も心配だったようで、先週の出水に対する皆さんの不満は収まらない。今まで被害のなかった
地域で、このたびの原因は特定できないが、行政の対応を求める声が強かった。

 柳井はもともと海だったところで、昨年の台風のときも南町周辺は被害があった。警察署前は冠水して、あれでは緊急事態に対応が出来ないのではないか。今後検討することも必要ではなかろうか。

 お昼は近所の方々と懇談。雨で道路が心配されるので、予定を変更して早めに宇部空港に向かう。


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筑波農林団地視察 [その他の活動]

筑波にある農林関係の研究機関を視察した。

最初に訪問したのは農業・生物系特定産業技術研究機構 動物衛生研究所。動物疾病の疫学、感染病、免疫などの研究を行っており、BSEに関するプリオン研究や昨年山口で発生した鳥インフルエンザなどの検査、研究もこの施設を中心に行ってきている。全体の話をうかがった後、牛やマウスを使ったプリオン研究の現場を見せてもらった。我が国の主張が先進的な科学的根拠に裏打ちされていることを示す上でも大変重要な仕事をしていただいており、食の安全安心、信頼の回復に向けて引き続き頑張ってもらいたい。

続いて「つくばリサーチギャラリー」で農林関係各研究所の活動概要を其々の施設の責任者の方々より説明いただいた。農業の技術も創造をはるかに超えて進歩し続けており、国際的な連携をとりながら意欲的に研究を進めていただいている。今回は時間的に限られた駆け足での視察となってしまったが、出来れば再度じっくりと訪問してみたい。

 


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豪雨 [その他の活動]

工業用水などの取水制限が出ていた山口県の水不足は、週末の降雨でひとまず落ち着いたようだが、300mmを超える激しい集中豪雨で県東部を中心に住宅等への被害もあった。

田布施では堤が決壊したところがあり、また自主的に避難をされた方々もおられた。柳井や周南、下松など、被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。
今朝 田布施から山口まで移動したが、山陽道が通行止め、道すがら、冠水したところ、湖のようになった田んぼなど見かけたが、これ以上被害が広がらないことを祈ります。それにしても梅雨時の雨とはとても言えない様な豪雨。やはり地球温暖化の影響が出ているのだろうか。

 


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海上保安庁 測量船 昭洋 視察 [その他の活動]

お台場に停泊中の、日本近海の大陸棚調査のための最新鋭測量船「昭洋」の視察を行った。

日本は国土面積たった38万平方キロの小さな島国である。しかし国土を取り囲む海には豊富な資源が眠っている。200海里の排他的経済水域(EEZ)をあわせた日本の面積は447万平方キロとなり、世界で第6位となる。我が国にとってはEEZは重要な意味を持っていることが理解できる。
たとえば沖ノ鳥島は国土面積にしたら数値にもならない、人がそこに立つこともままならないちっぽけな島だが、この島のもたらすEEZは40万平方キロであり、我が国の国土面積に相当する。中国政府は沖ノ鳥島が島ではないといちゃもんをつけてきているが、沖ノ鳥島は、満潮時にも水没せず、島としての用件を立派に備えており、中国の主張はまったく根拠がなく、逆に我が国としてまったく譲ることはできない大切な島なのである。

国連海洋法条約では、200海里までの海底を大陸棚として排他的な経済活動の権利をその国に与えているが、大陸棚は地形、地質が一定条件を満たす場合、延長することが可能とされている。我が国から伸びる大陸棚の状況次第で我が国の主張できる経済水域がさらに広がるというものである。そこにはコバルトなどの鉱物資源、100年分の天然ガスなど、金額にすれば数十兆円にのぼる宝物が眠っている。我が国の将来、次世代に残せる大きな贈り物として海洋資源を蓄える海域を確保することは我々の重要な責務でもある。

200海里を超えて大陸棚が伸びることを主張するためには、国連に設置された「大陸棚の限界に関する委員会」に対し、海底地形、地質学的資料を提出し、勧告をうけなければならないが、そのための海底の状況やプレートの構造などを解析するためのデータを収集するための測量船が「昭洋」である。

視察ではまず海上保安庁から本船の概要、大陸棚調査の概要などの説明を受けた後、調査のための様々な機器(高圧空気を放出して超音波を発生させてその反射で海底の状況を調査する機器など)、航海のためのブリッジやデータ収集のための部屋などを見学して回った。

音波探査装置


70日以上に亘る調査活動では通常の航海にはないような苦難もあるとのことで、関係者から貴重な経験談を聴くことができた。最後に、長い航海の後東京に帰港する日に必ず食べるというカレーライスをご馳走になり視察を締めくくった。


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