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字幕付き 「チルソクの夏」 [地元の行事]

山口にある聴覚障害者情報センターで映画「チルソクの夏」を字幕付きで鑑賞した。
聴覚障害者むけに邦画に字幕を付けている山口県のボランティアグループ Eラインのご努力により、下関を舞台に昨年ヒットした映画を聴覚に障害のある方やお年寄りで耳の遠くなった方などに楽しんでもらおうとの企画で、映画鑑賞の後、意見交換の場が設けられた。
映画そのものは勿論素晴、聴覚障の方からの意見には我々が日常気にしていなかったことなど、新たに気づかされたことが多くあり、大変勉強になった。
出来上がった映画に後で字幕をつけようとすると、たとえそれが非営利で障害者の為のものであり、ボランティアで字幕をつけるといっても様々なハードルがある。その一つは著作権問題。知財権保護については近年制度整備が進んできたが、結果としてこういった活動を費用面、事務手続き面から阻害する要因にもなっている。
いったん出来上がった映画に後で字幕をつけるのではなく、製作段階から字幕を挿入することを前提に著作権問題をクリアしておくことで、より多くの映画を聴覚障害者に楽しんでもらうことが出来、字幕サークルの活動が進めやすくなると思う。映画制作会社の理解を深める方策を考えて行きたい。
意見の中には行政が作るビデオ(防災ビデオなど)にも字幕が付いていない、またボランティアが字幕をつけようとしても対応してもらえないなど、自治体の硬直的な対応に対する注文などもあり、問題点が浮き彫りとなったと思う。
その他、ロードショウ映画が劇場公開されている際に、1日でも字幕をつける日を作って健常者と聴覚障害者が一緒に楽しめるような機会を作ってほしいなど様々な要望があった。
日ごろからボランティアで字幕付けに取り組んでいるEラインの皆さんに心より敬意を表したい。


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字幕サークルEライン営業担当

こんにちは!
昨日はEラインの映画観賞&字幕検討会にご参加頂き、ありがとうございました。
日本人でありながら、字幕がないと映画を観ることが出来ない人達がいるということ、検討会での場でも、手話通訳、要約筆記通訳がないと意見の交換も難しい人達がいるということをご理解いただけて感謝しています。
営業担当として、色々な所に字幕のお願いに行きました。しかし、二つ返事で字幕がついたことは残念ながらありません。どこに行ったらいいのか・・・と考えていたところだったので、強い理解者を得られたことを、喜んでいます。
今回のような、サークル以外の方を招いての、映画鑑賞&字幕検討会というのは、実は初めての試みだったのですが、考えてた以上に好評だったので(と、思っています^_^;)二回三回と続けていけたらいいな~と思っています。
その際にはぜひまた、ご参加頂ける事をお待ちしています。
by 字幕サークルEライン営業担当 (2005-07-25 01:38) 

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