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参議院農林水産委員会 BSE問題集中審議 [国会活動]

  先日、参考人が出席しなかったため延期された事案だが、米国で2例目の陽性が確認(発覚)した直後の開催となり、注目の高まった委員会となった。
米国の2例目については当初の検査で陰性と判断されながら、再検査で陽性に覆ったものであり、米国の検査体制の甘さが浮き彫りになった。
米国はIHC(免疫組織化学法)と呼ばれる検査方法を採用していたが、より精度の高い、日本の採用するウェスタンブロット法を使うことで感染が発見された。日本では消費者の高い関心のもとで厳格な検査体制がとられてきたが、米国ではこうした消費者からのプレッシャーは強くなかったことが、当初の検査から半年以上たってから陽性が確認されるといった事態を招いたのではなかろうか。
  今回発見された感染牛は8歳以上でまったく輸入の対象にはなり得ないが、問題はこうした甘い体制の下で輸出された牛肉では、日本の消費者の安心を確保することは難しいということである。

  中途半端なまま、拙速に輸入を認めると、米国産のみならず国産牛についても信頼を失うことになりかねない。米国の業者にとっても、輸出してみたものの、米国産牛肉の需要が起こらないということでは無意味であろう。
米国との関係も大変重要であるが、国民の健康管理にも直結する牛肉の輸入再開に当たっては、国内産牛肉と同等のリスク評価が得られるよう、食品安全委員会で十分な検討が為されるよう期待する。

国民の食に対する信頼の確保こそが、牛肉輸入再開への道である。


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