重慶のモノレール [意見]
19日朝刊に、中国の重慶市で円借款で整備したモノレールが完成し、18日に開通式が開催されたという記事が載っていた。曰く、いまだ反日感情の強い重慶だが、式典には国土交通省の岩村敬事務次官や次期日中経済協会会長の千速晃新日本製鉄会長ら、多数の日本関係者が招待された。本件は総事業費470億円のうち270億円を日本政府が円借款をつけ、日本のモノレール技術を供与したもの。岩村次官は「日中友好の懸け橋として市民に末永く愛されることを祈る」と祝辞を述べたそうで、それはそれでよいのだが、はたしてこのモノレールがどれほど「日中友好の懸け橋」として一般市民に理解されるかが疑問。中国側のメディアがきちんと報道したかどうか検証する必要もあろうが、我が国政府もしっかり広報活動を行ってゆくことが重要である。 今まだ、外務省や大使館、重慶領事館のホームページを見ても開通式の記事を見つけることは出来なかった。
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