日中韓世論調査 [意見]
共同通信が行った日中韓世論調査によると、小泉総理の靖国参拝について、我が国では「参拝すべき」30.5%に対し「すべきでない」が40.7%と上回った。一方、中国では85.9%、韓国でも81.6%が「すべきでない」としている。中韓両国から「参拝すべき」という回答はもともと期待すべきではないから設問じたい余り意味をもたない。
むしろ興味深かったのはお互いの国に対して親しみを感じるかという設問で、日本に対しては中国が「とても感じる」「ある程度」をあわせて15%、韓国が24.8%と、前回より下がっているのに対し、日本から両国を見る目は、48.1%、57.6%となっている。特に韓国に対しては韓流ブームもあり前回より上昇しているという。意識の差が大変大きいことに驚くが、昨今の両国で起こっている反日行動のわりには日本人は冷静に隣国のことを考えているのか、それとも単に能天気なのか。いずれにせよ、感情的に反応することはお互い建設的な解決策をもたらさない。
日中関係と日韓関係は同一の尺度で考えてはならない。中国とは自由と民主主義という価値観を共有していない。歴史認識にしても、我が国の常任理事国入りの問題にしても、我々が中韓をひとまとめにして議論することは我が国の立場を厳しくするものと思う。
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