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台湾 94年国慶双十節 訪問 [その他の活動]

自民党青年局の一員として台湾国慶双十節式典に参加するため台北を訪問した。

109日東京発10日帰着、現地の滞在時間は約24時間という慌しい日程ながら、陳水扁総統はじめ台湾政府、議会、亜東関係協会の関係の皆さんと面会、懇談を行った。

 

1010日は朝から雨まじりの天気であったが、国慶節式典の始まる10時頃にはすっかり晴れ上がり真夏の様な日差しとなった。

総統府の出入りは厳しくチェックされており、カメラ類の持ち込みは禁止。常に胸につけておくカードと、さらにもう一通のカード(我々が「握手カード」と名付けたもので、引き換えに陳総統と握手が出来る)を受け取り、総統府へ。もともと日本の総督府として1919年に建てられた歴史的建築物は内装を一新しているとはいえ重厚な趣がある。2階にある面会室で、何百人の賓客と握手を交わす総統と初めて対面。選挙の個人演説会を思い出し、「総統も手が痛くなるだろうな」などと想いながら、順番を待つ。「握手カード」を係りに渡して、総統にお祝いを述べながら握手を交わしたあと、総統府前の式典が行われる広場へと向った。

国歌の斉唱や総統の演説、青年代表の詩の朗読などに続いてパレードが行われた。中国語だったのでわからなかったが、内容は『中国の軍事的脅威の増大に対し、自衛力の拡充を図りながら、恒久的な平和維持に向けて両岸の関係改善を目指すこと』など。

萩生田、谷本両代議士と

 

我々はパレードなどの催物を見る時間もなく再び総統府に戻り、陳水扁総統と会見を行った。式典後に陳総統が最初に会うグループが我々日本の議員団であり、1時間近くも時間を割いて頂けたことを考えても如何に台湾が日本との関係を重視しているかが理解できる。

総統からは、先日の衆議院選挙において小泉総理が改革を訴えて勝利を収めたことに痛く感銘し、台湾でも進めている改革を更に促進してゆく決意をお聞かせいただいた。金融改革や、公務員、教員の改革、退職年金の改革など、日本と同じような課題を抱えている台湾では小泉総理の構造改革路線に高い関心を寄せている。

私にとっては3度目の台湾訪問である。前回は10年くらい前、台湾米の事情調査で出張した。最初の訪問は1971年、中学生のときに家族とともに初めての観光旅行であった。日本との断交直前で、「これからは、こうして旅行する事も出来なくなるかもしれない」と親から言われたことを覚えている。しかしながら断交後も両国の多くの方々のご努力により、最も親日的な国として密接な関係を構築してきた。一方台湾は中国とも経済文化面で関係を深めてきているが、政治、軍事面では緊張が続いている。両岸関係の安定は我が国にとっても最も重要な関心事のひとつである。


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