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衆議院選挙を終わって [意見]

歴史的な自民党大勝である。郵政民営化法案が否決された時、誰もこの結果を予測できなかった。唯一小泉総裁のみが勝利を確信していたのだろう。 与党として常に守りの選挙を強いられてきた自民党は今回「攻めの選挙」に打って出た。非常にわかりやすい争点、郵政民営化の是非、そして改革の是非、「自民党の小泉か民主党の岡田か」といった問いかけに国民ははっきりとした意思を示したのだろう。郵政改革に対して、民主党がとってきた曖昧な姿勢が結局は「公社の維持」から「将来の民営化、あるいは廃止」といった主張のブレを生み、有権者からNoを突きつけられたのだと思う。

山口2区でも福田候補の大健闘により議席の奪還を果たすことができた。衆参で協力しながら地域の課題にも取り組んでゆきたい。

選挙結果を受けて、参院でも前回反対票を投じた議員が今回は賛成に回る意思を示し、郵政民営化への道筋が開けた。しかしながら、いくら結果大勝したとはいえ、党議に反した行動により混乱を招いたことへの責任は重い。きちんとけじめはつけてほしいと思う。

衆議院で与党が3分の2を占めることになり、理屈の上では参議院で何をしようと、衆議院の出した結果がすべて通ることになる。これをもって参議院の存在意義を疑問視する向きも強まっている。解散時にも議論されたことだが、「参議院の独自性」について、衆議院の出した結果と異なる結果を出すことが参議院の役割ではなく、衆議院で議論が尽くせなかったこと、あるいは国民の理解を十分に得られなかったことについて参議院で更に深く、あるいは違った角度から議論をすることで、法案提出者の意図を引き出し、国民が理解しやすいようにしてゆくことだと、私は考える。また、参議院先議の法案も増えており、限られた国会期間のなかで多くの法案を処理するための機能を発揮しているのも事実である。

郵政民営化法案の否決は正しい意味で「参議院の独自性を発揮した」と言えるようなものではないし、この度の選挙結果をもって参議院不要論が沸き起こることは筋違いであると考える。

何はともあれ、「勝って驕らず」である。ご支持いただいた国民の皆様の期待を裏切らないよう心してかからねばならない。参議院は参議院として為すべき仕事をきっちりと進めて行きます。

今後は21日の首班指名を受けて、26日開会式の予定。

 


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山口

今回、ホリエモンを推した自民党をどう思われますか?
「天皇制廃止」「大統領制にする」などなど自民党とはかけ離れた言動をとっていますが、それでも竹中さんなどが無所属の筈の彼の応援をしていました。

また、かれが広島6区から出馬すると言っていますが、その時にはまた宮沢派の方々などが応援するのでしょうか?
元々山口の者ですので岸さんにお答え頂きたくお願い致します。
by 山口 (2005-09-23 00:26) 

岸 信夫

正直申し上げて私は堀江氏のことをあまり知りません。
昨年のプロ野球新球団設立の一件までは名前も知りませんでした。
ニッポン放送買収の件では自民党内からも批判が続出しましたが、これは本来、法整備の問題であり、堀江氏あるいはライブドアが非難されるべきではないと考えます。
私の限られた知識をもとに言えば、私は堀江氏の経済活動を否定はしませんが、哲学に共感を覚える事はありません。

ご質問はホリエモンをどう思うかではなく、ホリエモンを推した自民党をどう思うかということですから、選挙においては広島6区で郵政民営化法案に賛成している候補者が唯一堀江氏であったことから、まず郵政法案の成立を一番に考えて、この点を応援したのだと思いますが、無所属候補者でしたので、党公認の候補者に対する応援とは意味合いが違うと考えます。
by 岸 信夫 (2005-09-25 14:13) 

山口

お返事ありがとうございました。
郵政賛成のみでの同意と受け取りました。
やはり次回では彼を自民党が推すという事はないと判断致しました。安心しました。
by 山口 (2005-09-25 15:23) 

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